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■展覧会

      太田 冬美 作品展 「 巡 る 水 」  2007年10月23日(火)〜10月30日(火)    

作家紹介
卓越した色彩感覚で、風景を描く太田冬美先生。当画廊で2年ぶりの展覧会です。水彩画20余点、アクリル作品7点を展示します。 トルコやイタリアを取材した水彩作品では、先生の作品の新たな一面を知ることができます。

Across the river  
           From Europe to Asia U
S30(90.9×90.9p)
キャンバスにアクリル絵具

ふたつの岸を繋ぐ橋。
イスタンブール・ボスポラス海峡に架かるいくつかの橋の風景の中で、風が通り抜け、視界が開けた。 アジアとヨーロッパのふたつの岸に架かる橋の袂で。

緑の中の街  The city in green
F15(65.2×53.0p)  
キャンバスにアクリル絵具

イタリア・シチリア島にラグーザというバロック都市がある。ひとつの丘がそのまま都市の形を成している。山間に突如出現した船の様な、旧市街を見渡す丘の上から、この街の複雑な歴史を思い描いている。




巡る水
Sunken city of Kekova
F20 (72.7×60.6p)
キャンバスにアクリル絵具





アーチのある路地
A lane with ancient arch
F8 (45.5×37.9p)
キャンバスにアクリル絵具




橋の見える風景
From Europe to Asia T
F10 (53.0×45.5p)
キャンバスにアクリル絵具








海の記憶
A memory of sea
F6 (40.9×31.8p)
キャンバスにアクリル絵具


海の劇場
The Teatro Marittimo
水彩 109.2×76.8p
遥か眼下に幻の町を抱く地中海が広がる。 この海を眺めていると、この場所ではきっと心の中で何かが浄れていると思う。巡る水、何千年もの月日を越え、深い生命力でやさしい力を与えてくれるところ。
紀元前に栄えた文明が地震により海に沈み、その底に眠る古代の町。断崖絶壁の城壁から海に眠る記憶に思いを馳せるとき、「はじまりの場所」に戻ってきた様に感じる。海からの風と乾いた空気、目の眩むような陽射しの中に立ちのぼる地中海と古代の夢。
碧く澄んだ海とそこに暮らす人々の穏やかさ、体中で感じるたくましい自然の力、あらゆるものを含み、流れ去り、流れ来る水。流れゆく時。大切な時間を教えてくれる場所に再び巡り会えた気がする。
太田冬美
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