■展覧会 |
坂口紀良 個展 2010年5月17日(月)〜5月27日(木)
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作家紹介 |
エーゲ海を望むオレンジ色の街並
P50 (116.7×80.3cm)
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アネモネのある音楽の部屋
30P (90.9×72.7cm)
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コーラングレのある音楽の部屋
20M (72.7×50.0cm)
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白いブラウスの窓辺
30P (90.9×65.2p)
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森のホルン吹き
20M (72.7×50.0p)
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アネモネのある音楽の部屋
15F(65.2×53.0p)
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ミコノス島
10P(53.0×40.9p)
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イドラ島入港
8P(45.5×33.34p)
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トルコ皿の静物
8P(45.5×33.3p)
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坂口紀良さんの魅惑 (抜粋) 大川 公一(おおかわ きみかず)
風が吹いている。溢れるような陽の光と透明で軽やかな大気。空と山と海に白壁の家々。
『エーゲ海を望むオレンジ色の街並』には一点の翳りもなく、ただ祝福された光景だけ
がある。遠くの方からモーツアルトの楽曲が聞こえてくるようだ。どこまでも朗らかである
ために、時に退屈を感じさせもするあのホルン協奏曲が。
この作品は50号という大作であるのに、明るい色調からか、大きさを意識させることは
ない。
この絵を見る者は、画家の傍らに立っているような気分になり、誰もが安らぎと幸福な
気持ちを抱くに違いない。
坂口紀良さんの達者で洒脱な絵は、見る者の心を爽やかな気分で満たし、こんな絵が
自分の部屋に掛けられていたらどんなに楽しいだろうかという思いを抱かせる。
最初は平凡な絵に見られるかもしれないが、その底に秘められたしたたかな力は、この
国の今を生きる人々の心を深くとらえるに違いない。
光あふれる風景の中で、これからどのような音楽が奏でられていくのだろうか。
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